子犬の混合ワクチンの種類と狂犬病の接種のタイミングは?

子犬を迎えたら

 

  • 子犬を迎える事になったけどワクチンっていつ接種するの?
  • 毎年必要なの?
  • 種類が多いけど何を接種すればいいの?
  • どういう順番で接種するの?
始めてワンちゃんを迎え入れるときに疑問に思いますよね?ワクチンに狂犬病にフィラリア予防などとにかく最初はする事がいっぱい!私も最初は頭が???となりました・・・

でもこの記事を読めば全て理解できます!分かりやすく順をおって説明していきますのでさっそく読み進めていきましょう!(^^)/

混合ワクチンとは?

ワンちゃんどうしでうつるいくつか感染病を1本の注射でまとめて予防できます。ワクチンを接種する事によりワンちゃんの体に抗体を作り病気の発症予防や、病原体に感染したとしても症状を和らげる事ができます。

初めてのワクチン接種では確実に抗体を作るために3回の接種が推奨されています。

しかし義務付けられている「狂犬病」の予防接種とは違い、混合ワクチンは任意接種となります。

あら、任意なら接種しなくてもいいんじゃない?

ちょっとまって!
混合ワクチンにはコアワクチン、ノンコアワクチンがあり(後ほど説明)感染症の種類によっては、とても重篤になり最悪の場合、死に至る事もあります。
そしてワクチン接種証明書が無いワンちゃんは、トリミングサロンやドッグラン、ホテルなどの公共施設を利用できない場合が多いので注意が必要!接種義務があるわけではありませんが、できるだけ可愛いワンちゃんと一緒にお出かけするためにも混合ワクチンの接種をする事を強くおすすめします。

お外でいっぱい遊びたいワン!

混合ワクチンの種類

ワクチンにはコアワクチンノンコアワクチンがあります。

コアワクチン
感染症の中でも重篤な感染症となりうる、犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、アデノウイルス、パルボウイルス、があり、世界的に重要な感染症で基本的に全てのワンちゃんへ接種が推奨されています。そしてこの4種類の感染症を予防するワクチンがコアワクチンとなります。
1.犬ジステンパー
目ヤ二、鼻水、発熱、食欲低下などの症状。重篤化すると麻痺や痙攣。狼の絶滅原因となった疾患。死亡率は50%~90%と高く、有効な治療法は無し。
2.犬伝染性肝炎
嘔吐、発熱、下痢、腹痛などの症状。重篤化すると肝臓の機能不全や低血糖に由来する神経症状がおこる。
3.犬アデノウイルス
咳やくしゃみなどの風邪ににた症状。致死率は低いが他のウイルスとの複合感染により重篤化する場合がある。
4.犬パルボウイルス
激しい下痢や嘔吐、発熱や脱水症状。血便がでる恐れもあり、下痢や脱水の悪化でショック死する場合もある。特に子犬の致死率が高く、メス犬の場合妊娠中に感染すると流産や死産の原因になるので注意が必要。

ノンコアワクチン

生活環境や住んでる地域などにより発症しやすい感染症があるため、ワンちゃんの感染リスクに応じて接種するワクチンとされています。
1.パラインフルエンザウイルス感染症
アデノウイルスと似たような症状で、重症化すると肺炎を起こし死亡することもある。ケンネルコフを引き起こす原因にもなる。
2.犬レプトスピラ感染症(4種)
発熱、嘔吐などの初期症状。重篤化で肝障害などをおこし、犬で死亡率50%。人でも重症化して適切な治療を行わないと20%~30%の致死率というとても恐ろしい感染症。細菌が犬や牛、馬などの家畜や人にも感染する人獣共通感染症。
3.犬コロナウイルス(非推進)
単独の感染ではあまり重症化しないが、他の感染症と混合した場合は重症化のリスクあり。
     
重要!
レプトスピラ症は人にも感染し、ワンちゃんに感染した場合は保健所へ報告しなければならないほどの重大な病気です!
全国でみても珍しい感染症なのですが、毎年都内でも感染が報告されているため注意が必要です!
平成29年には大阪で集団感染があり、11頭中9頭が亡くなってしまったそうです。

レプトスピラ症はどこから感染する?

レプトスピラは主にネズミなどの野生動物が菌を持っており、その菌を持っている動物から排出される尿で水や土などが汚染されてしまいます。

その排出されたレプトスピラ菌は数ヶ月間生存する事でき、そこにお散歩にきたワンちゃんが水や土を口にしたりする事で感染してしまいます。

田んぼや沼などの水辺が近くにある地域や、キャンプなどで山や川などに遊びによく行く場合はレプトスピラの入っているワクチン(7種から~)を強く接種する事をおすすめします!

またレプトスピラのワクチンを単体でも接種できるため、キャンプなどの予定がある場合は抗体ができる約2週間前には接種しましょう。

レプトスピラの型数は現在250種類以上あるとされています。しかしワクチンで接種する型は
2種~4種になるため、異なる型に感染してしまった場合は予防効果がはたらきませんので、レプトスピラを接種していても十分に注意が必要です。


混合ワクチン接種のタイミング

生まれて初めての1回目のワクチンは、生後2ヵ月頃で接種する事が推進されています。
その約3~4週間後に2回目の接種、また約3~4週間後に3回目の接種となります。
最後の3回目のワクチンを生後16週くらいで接種するようにしましょう。

ペットショップやブリーダーさんから子犬を迎えた場合、殆どが1回目のワクチンを接種している場合が多いです。
また生後3ヵ月を過ぎて迎えた子犬は2回目のワクチンも接種している可能性があります。子犬をお迎えに行く際は予防接種証明書も一緒に頂き、3回目のワクチン接種時に病院に持参しましょう。

子犬ちゃん年間スケジュール

下の表が子犬ちゃんの病院に行く目安のスケジュールになります。

ワクチン以外の予防に関しましては別途リンクを準備していますのでしばらくお待ちください。

ワクチン接種時の注意点

子犬を迎えてすぐはワンちゃんも新しい環境に慣れず体調も崩しやすいです。すぐにはワクチン接種をせずに、1週間程様子をみて接種する際は、健康状態が良い時に接種しましょう。またワクチンには副反応がでる場合があります。アナフィラキシー反応が0.2%程、アレルギー反応が1%程といわれています。

アナフィラキシー反応の症状はワクチン接種後、30分以内に起きる場合が多いので、出来る限り午前中に接種し、接種後も病院で30分~1時間ほど滞在するのが望ましいです。自宅に戻った後でも1日は安静にさせ、体調に変化がないか注意深く観察し見守りましょう。

アレルギー反応は接種当日から数日以内に起こる場合がありますので、顔の腫れや体のむくみが現れないか注意深く観察するようにして下さい。

ワクチンを接種したからといってすぐに抗体が作られるわけではありません。地面を歩かせる散歩は最後のワクチン接種後2週間は控えましょう。

狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンは狂犬病予防法でワンちゃんには毎年1回の接種が義務づけられています。
もちろん法律なので違反した場合には罰則として20万円以下の罰金が科せれれます。
犬を飼う人の義務ですので毎年1回は必ず狂犬病の予防注射を接種しましょう。

そもそも狂犬病とは?

狂犬病は、犬や動物だけではなく人を含めた全ての哺乳類が感染する病気で、発病すると治療法がなく、悲惨な神経症状おこしほぼ100%死亡する、とても恐ろしいウイルスです。

日本国内では1956年を最後に発症していませんが、世界では毎年人で50,000人程、動物で十数万匹が感染し死亡している推定されています。

狂犬病に感染する9割以上が犬からの感染になります。海外からウイルスが侵入してくる可能性はゼロではありません。飼い犬に狂犬病予防のワクチンを接種する事で、万が一日本に狂犬病が侵入した場合の備えとなります。

恐ろしいウイルスだワン!

子犬の狂犬病ワクチン接種のタイミング

子犬の場合、狂犬病ワクチン接種のタイミングは3回目の混合ワクチンを接種後2~4週間後に
接種します。3回目の混合ワクチン接種時に掛かりつけの医師に確認しておきましょう。

狂犬病ワクチンの接種後、狂犬病予防の登録も同時に行い一緒に鑑札の交付もしてもらいます。
翌年からは狂犬病ワクチン案内のハガキが、自宅に3月末頃に送られてきます。案内に従い
4月~6月末に毎年接種するようにしましょう。

まとめ

以上、ワクチン関連の説明になりました。
これで皆さんもワンちゃんを迎えても安心ですね(^^)/

成犬後のワクチン接種に関しては、また接種方法が異なるのでよく確認しておいて下さい。

皆様も可愛い可愛い子犬ちゃんといっぱいお出かけするためにも是非、混合ワクチンは接種するようにして下さいね(^^)

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